漫画「サトラレ〜嘘つきたちの憂鬱〜」ネタバレ！天才を保護する未成年達の青春劇！

サトラレ〜嘘つきたちの憂鬱〜ってどんな漫画？

漫画「サトラレ〜嘘つきたちの憂鬱〜」は佐藤マコト先生が原作、作画は伊鳴優子先生のタッグで描かれる思念が周囲に伝わってしまう人間を保護する物語を展開するヒューマンドラマ。

この漫画は佐藤マコト先生が描いた「サトラレ」「サトラレneo」で知られるサトラレシリーズの新作。

読んでみた率直な感想としては『非常に面白い』漫画です。

過去作を読んだ事はありませんが、サトラレといった設定は引き継がれており、儚く脆い濃厚な未成年達の人間ドラマが繰り広げられていきます。

まず設定が非常に面白いです。
サトラレといった奇病を抱えるヒロインは海崎千景（うみざきちかげ）。サトラレとは自分の心の中の声が周囲に伝わってしまう病気。そしてサトラレを発症する人間は例外なく知能指数が高く、将来的に国益に関わる人物に育つ為、国を挙げてサトラレを保護するといった設定。

どんな事をするかと言えばサトラレ対象に自身がサトラレだと気づかせない為にサトラレ対策委員会が対象をケアするといった内容。

そして何故、サトラレは自分がサトラレだと知ってはいけないのか…。

これは本人がサトラレだと自覚してしまうと周囲に全ての思念が筒抜けだと感じて心を閉ざしたり、精神崩壊を招いてしまう為。

この漫画はそんな未成年のサトラレと未成年のサトラレ対策委員会の葛藤や友情、恋愛模様など思春期ならではの思念などが入り込んで繰り広げられていく人間ドラマが展開されていきます。

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この漫画は上述したようにサトラレにサトラレだと気づかせないのが大きな根底にあります。そして、そこに関わる人間模様が入り込んでくる…まぁなんと言うんでしょうね…日常系人間ドラマが繰り広げられていきます。

ヒロインである海崎千景は知能指数160以上の天才女子高生。ただしちょっとばかりコミュ障気味。

意外と思念は毒づいている部分があり、表裏一体が楽しめて読んでいて非常に面白いのだ。

そして読んでいくとわかるが漫画だからと言い、思念が他人に全て筒抜けになるのはキツイモノがあるのだ。あぁ…もしリアルにこんな病気あったら考える事を放棄するかも…なんて思いを駆け巡らせてくれる。

ちなみにヒロインである千景は官能小説が好きらしく休み時間に読んでいる。もちろん声に出さずに思念で読んでいるので周りに全て筒抜けなのだ（笑）

作中では既に3人のサトラレ対策委員会の人物が千景のサポートやらケアをしている。そこへ新たな4人目が加入。

しかし、まだサトラレとのコミュニケーションに慣れていない新人なので着任早々にサトラレだと気づかせてしまうような失態をします。この辺り…物語に入り込んだ人は手に汗握る瞬間になるはず。

まぁ、ここは対策委員会の先輩であり千景の親友でもあるよっちんがフォローして事なきを得るのですがヒヤヒヤモノです（笑）

新たなに加入した4人目の未成年対策委員である神内（こうのうち）が良いスパイスとなり、今まで出てこなかった千景の思念を引き出したりして人間として成長過程が垣間見えたり…。

そして神内はまたしても千景にサトラレだと思わせてしまうような失態を…それを回避するため千景にキスして最低の人間を演じたり…。

それから千景の神内に対する思念はもう犯罪者扱い（笑）

1巻ラストではサトラレである千景を嫌う女子生徒も登場。千景にサトラレだと自覚させるような一触即発の場面が描かれて1巻は幕を閉じていきます。

この漫画って言葉で伝えるのが凄く難しい…（笑）
ただ本当に面白いから興味が出た人は是非、チェックして欲しい作品です。この「サトラレ〜嘘つきたちの憂鬱〜」を読んでから過去作も読んみたいと思う程、個人的にハマりました！

本来なら口に出さず、自分の胸の内で留めておく気持ちが周りに筒抜けなのですから関わる人間も精神がすり減ってくるはず…。

サトラレ対策委員の4人は千景に自覚させる事無く、乗り切ることができるのか…それとも千景はサトラレだと自覚してしまい最悪の結末を招くのか…注目の青春人間ドラマの登場です！

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2022/02/24 2022/02/24