生者の行進ってどんな漫画?
漫画「生者の行進」はみつちよ丸先生の作品。本格ホラーサスペンス漫画になっており、霊が視える主人公、吉川泪(よしかわるい)が悪霊の憑いてしまったヒロイン兼幼馴染である高岡まどかを救うために奔走する物語。
メインキャストは吉川泪、高岡まどか、省吾、東雲など多くが高校生。そしてホラー要素をサスペンス事件を上手に配合して物語が進行していきます。
泪はバイト中、絶対に関わってはいけない唇の悪霊を視る事に。翌日、悪霊の憑いていた女子高生が死亡。その当日、唇の悪霊はなんと幼馴染である高岡まどかに寄生。
死を導く悪霊が幼馴染に憑いてしまった事で泪は彼女を救う為、自分の能力を駆使して守ろうとしていきます。
全3巻完結の本格ホラーサスペンス。1巻から読むものをグイグイと引き込むお勧めの作品に仕上がっています。
ネタバレ前に試し読みしたい方は以下から
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漫画「生者の行進」ネタバレ
バイト中に接客した小栗美弥といった女子高生に憑いていた唇の悪霊。翌日に彼女が死亡した事を聞いた泪。知り合いでもなかったので驚くだけでしたが当日、唇の悪霊はなんと幼馴染である高岡まどかに新たに憑いてしまったのです。
幼馴染を救う為、泪は悪霊をまどかから解放する手段を模索、奔走していきます。
心強い協力者と霊媒師…
小栗美弥殺害事件を担当していた女性刑事の東雲(しののめ)。彼女は何かを知っていそうな泪を尾行。そして彼にしか視えていない何かを察知して接触を試みていきます。
泪も東雲を信用できる大人と認識して、霊が視える体質である事。小栗美弥に唇の悪霊が憑いていた事。また悪霊が幼馴染に憑いており救いたい事を打ち明けて二人は協力関係になっていきます。
そんな最中、悪霊に精神を蝕まれていくまどかを少しでも楽にしようと除霊を考える泪。弟のお墓があるお寺に出向いて除霊をお願いしようとしますが、肝心の住職はなんとインチキ霊媒師だったのです。
しかし、住職の助手が本物の霊媒師だと見抜いた泪。幸運にも助手の方から泪達に接触。話しを聞くと彼もまた泪達と同じく高校1年生。そして泪と同じく霊が視える体質だったのです。ちなみに名前は省吾。
泪は省吾に除霊をお願いするも高額の金銭を要求する省吾。しかし、幼馴染の命を助けたい泪は要求された金銭以上の額を省吾に渡して急いで除霊をお願いしていきます。
除霊は見事に成功するも、憑いていた唇の悪霊は「生き霊」である事。生きた人間が産み出した幽霊なので本体がいる限り、再びまどかの体に憑く可能性ある事を伝えていきます。
そして省吾は泪の傍にいる弟、トモキの霊は泪自身の生き霊だと言う衝撃発言も口にしていきます。
新たな生き霊と悪霊を産み出している黒幕…
ここからは2巻の内容。
除霊に成功したまどかでしたが、その当日の夜。唇の悪霊とは違った生き霊が登場。まどかに取り憑いて彼女を苦しめていきます。
新たなに登場した人型の悪霊。
この霊は泪とトモキの霊の協力によって排除する事に成功していきます。
事件を捜査していた東雲達は新たな被害者や他にも複数の被害者がいる事を突き止めていきます。そして容疑者の候補として疑われたのが、まどかの兄の友人である水戸則夫(みとのりお)。
彼は東雲の手によって逮捕される事になりますが、連続殺人犯ではなく、まどかを狙っていたストーカー的変態野郎だったのです。
本当の黒幕ではなかった水戸則夫。同時にまどかの兄が何か気づいたらしく一人の友人を深夜に呼び出し。その相手は鮫島瞬(さめじましゅん)。
まどか兄のカマかけによってボロを出してしまう鮫島。連続殺人の犯人は鮫島だったのです。鮫島の計画を知ったまどか兄は彼を取り押さえようとしますが逆に拘束されてしまう事態に…。
そんな事とは知らず、久しぶりに熟睡ができたまどかと泪。目覚めると何度もインターホンが鳴る事態に…。
生者の行進…結末へ
インターホンを鳴らしていた人物は霊媒師でもある省吾。二人が心配で駆けつけて来ました。そして彼はまどかに憑いた人型の悪霊を除霊。
唇の悪霊も人型の悪霊も産み出した人物は同一人物である語っていきます。
除霊後、まどかの携帯に一通のメールが…そこにはまどか兄が拘束されている写真と公園への呼び出しコメントが…。
泪とまどかは呼び出された場所へ。省吾は泪の頼みでまどか兄が殺人犯に拘束された報告と呼び出しをする別行動へ。
指定された公園へ辿り着いた泪とまどかでしたが鮫島の奇襲によって倒されてしまう泪。そのまままどかは鮫島に拉致されてしまう事に…。
鮫島はまどかを連れて山奥へ。そこにはまどか兄である浩二も居ました。公園で目覚めた泪は当てもなく探していきますが、辿る道には既視感が…。それはトモキが夢の中で泪を導いていた場所。トモキは以前から泪にまどかを助けてあげろ…といったメッセージを送っていたのです。
東雲に報告した省吾は泪の能力に気が付き、鮫島に殺された女性達と意思疎通。女性の霊を鮫島の元へ誘導していきます。
鮫島と泪…泪が圧倒的劣勢の中で鮫島が手をかけた女性たちが集まってきます。そして泪の能力が開花。どうやら彼は対面した相手に霊を視えるようにさせる能力がある模様。
鮫島に恨みのある女性が集まり、鮫島を襲っていく事に。その幻影に囚われた鮫島は精神が崩壊…。東雲も泪の元に駆けつけて鮫島は逮捕される事に…。
そして事件から2年後。
高校を卒業した翌日にまどかの自宅を訪ねます。まどかは鮫島に拉致、乱暴された事がトラウマとなっており男性恐怖症へ。泪を含め、男性に触られる事を拒絶する体になっていました。
それでも泪はまどかを今後も守る事を伝え、まどかも泪だけは触っても大丈夫なようにトラウマを克服していく決意を固めていきます。
最後はトモキと笑顔で意思疎通する泪が描写されて生者の行進は幕を閉じていきます。
漫画「生者の行進」感想
連続殺人事件のヒントにホラー要素を織り交ぜた作品。3巻で上手く纏められており、まどかのトラウマは可哀想ですがハッピーエンド結末で終わるストーリー。非常に楽しませてくれる漫画でした。
まさに最後は生者と死者が紡ぐホラーサスペンスといった感じで読後感も非常に良かったです。また巻末には読み切りのおまけ漫画が掲載されているのですが、ほっこりできる内容でコチラも楽しませてくれる内容。
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