でっちあげ 1巻ネタバレ
漫画「でっちあげ」は原作:福田ますみ先生、作画:田近康平先生のタッグで描かれる作品。福田ますみ先生のノンフィクション小説である「でっちあげ」をコミック化したのが本作である。
漫画内で描かれる内容は多少の脚色があるにせよ、実際に全てリアルで起こった事実が描かれていく。
殺人教師とレッテルを張られる杉谷誠。彼に息子を自殺未遂するまで追い詰められたと語る母親。法廷で明るみになっていく事実。
本物のモンスターはどちらなのか…衝撃のノンフィクションドキュメントが漫画界に降臨!
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1話ネタバレ
冒頭、小学4年生男児に自殺を強要したとして一人の教師が週刊誌や報道を賑わしていく。史上最悪の殺人教師こと杉谷誠…このニュースが全国区になるまでの過程が描かれていく。
時は遡り、杉谷は教え子である沢渡秀二の家庭訪問へ。彼を快く出迎えていく母親。テーブルに座ってお茶を出されると同時に杉谷はある言葉を発していく。
『秀二君は血が混じっているんですよね?』
どこの国の血が混じっているのかしつこく聞いていく杉谷。母親は祖父がアメリカ人である事を伝えていく。
『純粋ではないんですね』
杉谷は太平洋戦争を引き合いに出して熱く語っていく。アメリカが日本にした事は忘れてはならないと…。そして外国人の血は「穢れた血」だと語っていく。
タイミング良く帰ってきていた秀二は先生が発した言葉を聞いていた。翌日、秀二は先生の言葉が気になって母親に尋ねていく…。
自分の血は汚いのかと…
息子を抱きしめて安心させつつ、夫に相談していく秀二の母親。取り敢えず手を出された訳でもないから無視しておけば良いといった結論になる。
そして学校。
杉谷は秀二をターゲットにして苛め、虐待に近い体罰をしていく。傷だらけで戻ってきた秀二。母親は何があったのか聞いて決心を固めていく。
2話ネタバレ
秀二の母親、父親は校長室へ。
担任の杉谷が息子を苛めていると告げ、彼を4年3組の担任から外して欲しいとお願いをしていく。
事実確認も取れておらず、生徒も混乱してしまう事から難しい事を伝えると秀二の母親は杉谷に監視をつけて欲しいと譲歩する。これに承諾するしかなかった学校側。
そして杉谷には吉野先生が監視につく事へ。
体育館にて顔を合わせていく杉谷と秀二。監視がついた事を秀二に愚痴り…手をあげようとした時、吉野先生が仲裁。
その後、秀二の母親のもとには杉谷が担任から外れた連絡が入っていく。
翌朝、校門前で秀二を待ち構えていた杉谷。
担任を外され学校に居場所がなくなった事を秀二に愚痴っていく。そして彼に自殺を強要する言葉を投げかけていく杉谷。
秀二の母は買い物帰り…
駐車場が騒がしい事に気がついていく。自分の息子の名前が叫ばれている事に気づいた母親…嫌な予感がしてすぐに現場の側まで歩み寄っていく。
3話ネタバレ
秀二は自宅マンションから飛び降りていた。幸いにも命に別状はなし。
秀二の母親は息子がこんな行動をしたのは杉谷の責任であると判断していく。学校では教育委員会が間に入って調査。
杉谷が児童に対していじめと虐待していた事実が認められていく。杉谷は6ヶ月の懲戒処分。
月日が経過して秀二も病院から退院。
しかし、彼はPTSDを発症してしまい、普通の日常生活をする事が困難になっていた。沢渡夫婦は共に杉谷に対する怒りが増幅していく。
そんな時、週刊誌の記者・小島真吾から連絡を受ける母親。
小島は今回の事件をローカルニュースではなく全国民へ知らしめて事件を糾弾するべきだと母親に訴えかけていく。
母親も小島を信じて秀二への取材を承諾。これを機に杉谷が起こした小4男児への自殺強要事件は全国区になっていく。
沢渡夫婦はPTSDを理由にして杉谷と市を相手取って訴訟を起こしていく。その最初の口頭弁論。皆が正義の鉄槌が下されると注目する中、法廷にたった杉谷は意外な言葉を口にしていく。
『沢渡さんは嘘をついています』
全ては沢渡さん、周りの人間達による「でっちあげ」であると法廷で明かしていく杉谷。
4話ネタバレ
3話までは沢渡家の視点であったが、4話からは杉谷視点で描かれていく。1話〜3話で描かれたような陰湿な先生といった印象はまったくなく、爽やかで真面目な先生といった印象の杉谷。
家族もいて、自宅に帰ると高校受験を控えている息子に人生のアドバイスをしていく。
そして夜。杉谷は学校から連絡を受ける。内容は「沢渡さんからで担任が家庭訪問に来ていない」といった連絡であった。
沢渡家への家庭訪問日程を確認していく杉谷。間違いなく今日ではなかった。取り敢えず沢渡家に連絡を入れる。
以前、決めた日程を説明するも話が通じず、今日…今から来て欲しいとお願いされていく杉谷。時間にして夜7時を過ぎていた。そして夜8時過ぎに伺う事で了承を得て、杉谷は沢渡家へ。
5話ネタバレ
部屋の通される杉谷。
秀二の母親は怒っている様子もなく一安心していく杉谷。そして秀二の学校での様子などを伝えていく。
和やかなムードで会話をしていく中で母親は学校での息子の片付けの様子を尋ねていく。そんなに悪くないと答える杉谷。
しかし、母親は息子はADD児である可能性が高い事を指摘していく。ADDの症状を説明していく中で杉谷は少しだけ納得する部分があった。
秀二は確かに片付けが苦手な部分があったのだ。今後は注意深く見る事を胸にしまっておく杉谷。続いて母親が身の上話をしていく。
自分の祖父はアメリカ人でアメリカに住んでいるとドヤ顔で語っていく母親。
この話も聞いて納得する杉谷。
思った事を口に出していく。
『アメリカの方と血が混じっているから秀二君はハーフのような顔立ちなんでしょうね』
杉谷は秀二の顔立ちがはっきりしていると褒めていく。母親も嬉しそうな表情をしていく。
沢渡家にお邪魔して1時間以上が経過。
タイミングを見計らってお暇しようとする杉谷であったが、母親はまったく杉谷を帰そうといった意思が見られないのだ。
そして2時間近くが経過。
宅配便が来たので、このタイミングでお邪魔しようとする杉谷であったが…宅配は秀二の兄・長男に対応させて母親は杉谷に飲み物を補充していく。
『おかわりどうぞ、冷めて美味しいんですよ』
帰してくれない手強過ぎる母親に困惑していく杉谷であった。
でっちあげ 1巻の感想
この事件、どちらがモンスターなのか述べると杉谷ではなかった。既に裁判でこの事件の決着はついている。まさにタイトルの通り、教え子の家族のでっちあげなのである。
この事件の本当の真実が漫画でどのように表現されていくのか…本当に楽しみな作品である。
濡れ衣を着せられた教師の闘いの記録が描かれていくノンフィクション漫画。興味が出た人は是非、チェックして欲しい作品です!
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