エロスの種子ってどんな漫画？
エロスの種子はもんでんあきこ先生が描く人気漫画。とにかく絵が綺麗で女性の描き方が非常に上手。あの艶やかさを漫画で出すって凄まじい画力では…と思ってしまいます。
多くの漫画を読んでいますが、ここまで艶のある女性はあまり見たことがありません。それだけでも買う価値のある漫画。
ちょっと話は脱線しましたが、エロスの種子は4つの短編集からなる作品。基本的に男女の恋愛模様を描く内容ですが、少女漫画には載せられない濃厚な大人の恋愛が描かれていきます。
各エピソードで男女のエロスの種子が芽吹く瞬間を垣間見ることができますよ！
ネタバレ前に試し読みしたい方は以下から
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エロスの種子 ネタバレ
4つの短編集からなる作品です。簡単に4作品のあらすじをご紹介していきます。各エピソードのオチにはグッと心を持って行かれる部分が大きいですよ☆彡
因果
大学生、大学教授、教授の妻といった3人の不思議なエロティックを描くエピソード。大学生である蒼井孝太郎はバイトの忙しさで大学での勉強がお座なりになってきます。それを見た大学の教授が自宅で孝太郎をお世話することに。
教授の自宅には年の差がある妻：珠子がいます。物語が進むと孝太郎と珠子が一線を超えてしまうのですが、教授と珠子の思惑通りに動かされていた孝太郎。
物語の舞台は大学生時代から20年後へと移ります。
大学を辞めて実家の家業を継ぐことになった孝太郎は商才があった為、傾いていた家業を立て直していました。そこへ教授から一通の手紙。
そして現れる1人の女性に孝太郎は過去の出来事の点と線が結ばれます。
ラストは衝撃かつ正に因果の表した結末を迎えます。
人形
戦時中が舞台となっており、親を亡くした鞠子は松岡といった男に引き取られることに。
この家で鞠子は快楽に溺れる人形と化していきます。
松岡が鞠子を引き取った理由は女を抱きたくて抱けない男である松岡と抱かれてたくても抱かれることができない妻：紫乃の欲望を発散させるためでした。
物語の途中、松岡と紫乃は鞠子を残したまま、空襲で帰らぬ人に。生き残った鞠子はお手伝いさんの家でお世話になることに。
ラストでは畑仕事をしていると米軍がやってきて作物やら好みの女性を連れていきます。そこで連行される鞠子。
この時の米兵に見せる鞠子の艶のある笑顔は男なら誰でも落ちるのではないでしょうか。生きるために身体を捧げる女性のしたたかな強さを垣間見ました。
ジゴロ
ジゴロとして生きる元プロボクサーの男：六郎。そして六郎をお世話するスナックのママの娘：凛の恋愛物語。
六郎が家でお世話になる時、凛はまだ小学生くらいなのかな。成長していく中で凛は六郎のことが好きになっていきます。
ただ、この二人の障害になるのが凛の母親と六郎が所属しているヤクザ連中。
この2つの障害から六郎を解放する為、凛が行動を起こします。これがよく練られていて本当に凄い。六郎は一度警察のお世話となり刑務所で生活することになるのですが、出所すると凛が現れます。
自分の愛する男を救う為に算段を踏んでいた凛には驚かされることばかり。
ちなみにラストシーンで六郎は41歳になっており、凛も大人の女性に成長していますが、凛が素晴らしく綺麗で可愛いんですよね☆彡
マリーゴールド
ストリップ劇場の支配人と飛び込みで踊り子になりたいと訪ねてきたマリーの恋愛物語。
子供のようなマリーがドンドン成長していく様が美しいです。同時にマリーと身体を重ねたことで今まで抱かなかった感情を持つようになる支配人の林がなんとも切ない。
最後はヤクザとのゴタゴタで離れ離れになる二人。長い年月を得て再会するのですが、ラストも美しい結末を迎えます。
このマリーゴールドは漫画を購入した方の評価が非常に高いエピソード。美しいエロティックな二人の関係性が羨ましい限りです。
エロスの種子 感想
薄いエロ漫画にはない物語の奥行きと短編ながら練られたストーリーが素晴らしい作品。加えて描かれる男性や女性が美しく、艷やか。
続刊が出れば絶対買います！と言う人が多いのも納得の漫画です。
漫画ながらに描かれる女性の艶やかな表情や仕草にはドキッとさせられる作品です。奥行きのある大人のエロティックを堪能したい方はお勧めの一冊です。是非！
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