王様ランキングってどんな漫画?
漫画『王様ランキング』は十日草輔先生のネットマンガから火がつき電子書籍化された作品。執筆時点では1巻〜4巻まで配信中。初めに感想を述べさせて頂くと『本当に面白い感動と勇気を貰える漫画』である。
主人公は表紙に描かれる青い服を来た子供?(年齢不詳)ボッジ王子である。彼は聴力が悪く、喋る事も出来ない。さらにある出来事があって子供以下の腕力しかない王子である。
彼の父親が纏め上げているボッス王国の次期国王第一候補であるのだが、国民からはまったく期待されていないのだ。第二候補は腹違いの弟であるダイダ王子。
そんな中、病に倒れるボッジ達の父親、ボッス国王。
遺言で次期国王はボッジ王子と任命されるが、王の側近達により新国王はダイダ王子へとすり替えられてしまう…。期待されていなかったが居場所を無くしたボッジは旅に出る事を決意。
同時に王国内では各々の思惑が交錯して暗躍。不穏な空気も流れていく。成長しながら王国の危機に立ち向かう少年の物語が読者の心を揺さぶってくれる名作となっています!
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王様ランキング ネタバレ
既刊分である1巻〜4巻の見所や注目ポイントを纏めてご紹介していきます!
王子の親友は暗殺一族の末裔!
聴力も悪く、喋る事もできないボッジには親友と呼べる存在がいませんでした。しかも王室や国民からも期待されず、街を歩けば笑われ、からかわれる始末…。
そんな時に出会うのが『カゲ』といった暗殺一族の末裔。彼にも色々な背景はあるのですが、最初はボッジから金になる物品を奪うため、仲良くしていきます。
何度も接見していくと徐々にバカ正直なボッジの生活が気になるカゲ。ある日、ボッジから物品を頂いた後、彼の生活を尾行して見る事に。
すると国民に嘲笑われ、王室の人間にも陰口を叩かれていたり…。悲惨な現状を目の当たりにする事へ。しかし、それでも笑顔を崩さないボッジ王子。本当の馬鹿なのか…と思いきや、自室にこもった王子は泣きじゃくり、再び笑顔へ。
実はボッジ…周りからの評価を理解して悔し涙を流していたのです。それでも彼は挫けず泣いて気持ちを発散させては再び笑顔へ。
カゲはそんな健気なボッジに触発。
自分だけはボッジの本当の味方になってやろうと心を入れ替えてボッジと親友になって行く事へ。
念願だった国王のはずが退けられる事へ…
物語が進んでいくとボッジの父親でもあるボッス国王が病に倒れる事へ。王の側近が集められて次期国王に関する遺言が読み上げられていきます。
ボッスの遺言では次期国王はボッジと任命。
喜ぶ者もいれば不満な表情を浮かべる者も…。ちなみに国王として期待されていないボッジですが彼の心の優しさを知っている人はボッジを非常に慕っています。
そんな中、ボッスの遺言に納得のいかない王妃、ヒリングが王の側近7名を収集。遺言を破り捨て、側近7名による多数決で新国王をボッジにするか、ダイダにするか決議が開かれていきます。
多数決によって5対2で新国王はダイダに決定。ボッスの葬儀と供に国民へ知らされる新国王の発表式でダイダの名前が呼ばれて多大なショックを受ける事になるボッジ。
しかも親友であるカゲはダイダの剣術指南役であるベビンに捕らえられてしまい、ボッジを慰める事もできず…。
ちなみに裏設定的な部分で普段はボッジに冷たい王妃のヒリングですが愛情の裏返しとなっています。本当はボッジが大好きなヒリング。ボッジは能力的に劣っている部分が多数ある為、危険な事や重大な責務からわざと外そうとしているのです。
王子の旅と王国内に蔓延る思惑…
カゲと再会する事も出来ず、落ち込むボッジでしたが心機一転、旅に出る事を決意。ヒリングと一悶着ありながらもボッジの剣の師匠であるドーマスと世話役であるホクロを同行させる事を条件に旅の許可が下りる事へ。
一方、新国王をダイダに迎えたボッス王国は王様ランキング7位から90位へ転落。同時にダイダは気に食わない人物を始末しようと暗躍をしていきます。
実力の無さを痛感したダイダは力を求める衝動に駆られていき、亡き父の偉大な力を引き継ごうと魔法の鏡に頼って怪しい儀式を開始する事へ。
旅に出掛けたボッジ達ですが、ここでボッジの剣の師匠でもあるドーマスが裏切り行為へ。冥府といった恐ろしい場所へ繋がる穴へボッジを転落させ、始末しようとしていきます。
実はドーマス。ボッジの側近でしたがダイダに寝返る事へ。そしてダイダの命を受けてボッジを始末する事が旅に同行した目的でもあったのです。
穴に落ちていくボッジ。
絶対絶命かと思いきや、実は鞄の中にカゲが隠れており、ボッジを救出。カゲはベビンからボッジの護衛を任されていました。
ベビンはボッジが始末される可能性を掴んでおり、カゲに護衛を任命。カゲは犯人がわかるまでボッジの近くで身を潜ませていたのです。
遂に再会を果たした2人。
さらにカゲはベビンから情報をもらっており、冥府に行けば凡人を最強にしてくれる男がいると聞いていたのです。ボッジを強い男にする為、2人は城に戻らず冥府へと旅を続ける事へ。
最弱王子が最強へ!
まずはダイダ。魔法の鏡ことミランジョの思惑によってボッスの力を得る儀式が執り行われていきます。しかし、これはボッスの力を得るのではなく、ダイダの体を入れ物としてボッスを復活させる儀式だったのです。
罠に嵌められたダイダの意識は幽閉される事へ。
そしてボッスが復活。ボッスを復活させたミランジョには不穏な計画がある模様。そしてミランジョとボッスは過去に約束をしていたようでミランジョはボッスに王妃、ヒリングの暗殺を命令。
そんな中、冥府に辿り着いて凡人を最強にする人物であるデスパーと出会う事に成功する2人。弟子入りを果たし、修行を重ねていきます。
非力なボッジでも扱える武器を手に入れて、力ではなく技術と知恵で戦う術を身に着けたボッジ。修行を終えて、ボッス王国へ一度戻る事へ。
一方、ボッス王国では着々とヒリング暗殺の準備が進められていきます。ただ、ボッスは乗り気ではない様子。そして好奇心からボッスは今、世界で一番強いのは誰かミランジョへ占って貰う事へ。
魔法の力で世界一の強者を映し出すミランジョ。現れた人物にボッス、ミランジョ共に驚きます。なんと冥府で戦う術を学んだボッジが現最強の剣士だったのです。
この出来事にボッスは嬉しさのあまりか大笑い。そして表情に活力がみなぎっていきます。ヒリングの暗殺が進められる中、ボッスは信頼できる部下に何やら耳打ちをしていく事へ。ボッスの行動に不信感を少し募らせていくミランジョ。
一方、冥府では世界最強の騎士団である冥府騎士団の団長であり、危険人物の為、地下牢に閉じ込めていたオウケンが何者かの手によって脱走した事が判明していきます。
戦慄の走る冥府。そして冥府から離れようとしていくボッジ。何やら一悶着ありそうな予感の中、5巻へと続いていきます。
漫画「王様ランキング」感想
ここでは書ききれない程の魅力や見所がまだまだ豊富にある『王様ランキング』。スポットが当たるのはボッジ王子だけでなく彼に関わる多くの人物にスポットも当てられて、様々な人間模様や思惑が描かれていくのも大きな魅力に一つです。
そして、この漫画の絵柄を見て『なんか子供っぽい、子供向けかなぁ』なんて思う方は一定数いるはず。絵柄で敬遠しているなら本当に勿体無い作品です。内容は大人も夢中になれるほど、面白いですよ!
王子の成長物語ではあるのですが、そこには王子を慕う表に出さない人間の優しさであったり、自分の非力をわかりながら強くなろうとする王子の姿があったり…感動がたくさん!
加えて冒険要素、王国内に蔓延る闇が暗躍しており、意外とエグい事をしていたりと読んでいて飽きない展開ばかり!
取り敢えず気になった人は1巻だけでも読んで欲しい。ハマったら既刊分は一気に購入しているはず。それだけ魅力のある漫画となっています☆彡是非!
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