パンドラ美容外科はどんな漫画？
漫画「パンドラ美容外科」は岩田和久先生と医学博士である木村至信先生が原案・監修を務める美容外科に訪れる女性達にスポットを強く当てた漫画。
電子書籍限定の漫画かつ、電子書籍ストア「まんが王国」のみ独占先行配信がされています。
美容外科に訪れる女性の背景、施術の特徴やメリット・デメリットなど漫画内で詳しく説明されているのは勉強になります。現在は1巻が発売のみですが1話完結でサクサクと読みやすい仕様になっています。
主人公はパンドラ美容外科の主治医である飛鳥望美。頑固な女性ですが芯を持っており女性が憧れる女性といった存在です。そんな彼女が美容外科に訪れる女性の人生に介入した人間ドラマ劇場！ちなみに望美は凄腕の外科医。業界ではちょっと有名な模様。
美容外科に興味を持っており、サバサバした漫画が好みな方は凄く好きになれる漫画ですよ☆彡
この漫画は電子書籍ストア「まんが王国」で購入・試し読みができます。
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パンドラ美容外科 ネタバレ感想
1巻では3つのエピソードが収録。整形からタトゥー除去、脂肪吸引といった美容外科で施す施術についても詳しく描かれています。面白いのは人物背景や施術後の強くなった女性の姿などですかね〜☆彡
ではでは、漫画「パンドラ美容外科」を掻い摘んでネタバレ感想していきます。
キツネ顔の女は綺麗になって幸せを掴めたのか…！？
第1話のエピソードになりますが、最初の施術者はキャバクラで働く「アカリ」といった女性がヒロインとなる。彼女…気は利くし知性もある。でもキャバクラでは何故か不人気。
外見も決して悪くないし、高身長でスタイルも良し。でもアカリの働くキャバクラでNo.1となっているのは、ぽっちゃりで顔も普通…背も低いユカであった。
自分より劣る部分があると感じている女性に人気が集中することをよく思わないアカリは意を決してコンプレックスであったアゴを削る整形をすることに。そんな背景がありパンドラ美容外科を訪れる。
事の背景を聞いた主治医：飛鳥望美は「人生変わるけどいいかな？」といった言葉を投げかけてアカリの整形手術を受け入れることに。
施術も成功して3週間後、短くなったアゴ、柔らかいフェイスライン、ふっくらと優しい頬。自分の顔を見たアカリは顔じゃない…ドールだと嬉しがる。
究極の美を手に入れたアカリは店へ舞い戻る。最初は指名や客足も増えたが時間経過で徐々にアカリのもとを離れていく客。結局、店のNo.1であるユカには敵わなかった。
アカリに張られたレッテルは「美人なだけの女」であった。店を変えてもダメ。そんなアカリは再びパンドラ美容外科を訪れてアゴを戻して欲しいと願いでる。
アゴを戻せるはずもなく、望美に諭されるアカリ。外見だけ良くなっても内面が伴わないと意味がない。「愛されたいなら愛しなさい」といった事を教えられて自分を変えるキッカケを掴むことになるアカリ。
最後は笑いながら美容外科を後にするアカリの後ろ姿で幕を閉じる。
タトゥーのあるグラビアアイドル…飛躍はできるのか！？
第2話のエピソードはグラビアアイドルである近藤リサがヒロイン。彼女は主演の映画が目前に迫る中、濡れ場があるので背中に入ったタトゥーを除去したいとパンドラ美容外科を訪れる。
しかし、横暴な態度のリサに望美は施術の拒否をする。
望美が美容外科から出て、帰り道。リサが1人で現れて思いの丈を望美にぶち撒ける。映画にかける覚悟…元カレにタトゥーのことで脅されている事実などを吐露するリサを見て望美はタトゥー除去術を受け入れることに。
ただ、短期間で綺麗に除去するのは指南の技。しっかりとリサに覚悟を持たせて施術を受けるように喝を入れる。それに応えるとリサも頷く。
手術は順調に進み、映画の撮影までに何とか良い状態に整えそうであったが問題が発生する。それはリサの元彼が現れて金の要求…さらには暴力まで奮ってきたのだ。
殴られて手術中の腰を床につけてしまうリサ。施術が完了するまで絶対安静だったのに不安な空気が流れる。そこへ望美が登場してリサの元彼を撃退。
幸いにも腰の傷は大事に至らず、タトゥー跡も無事な様子。
晴れてリサが主演の映画もクランクアップ。マスコミの前で披露試写会などが行われた。ただ問題が…どうやら元彼がリサの背中のタトゥーをリークしたようでマスコミの中には真相を聞こうとする者が現れる。
そんなマスコミの前で綺麗な背中を見せるリサ。タトゥー除去術は成功して見事にゴシップを乗り切る。
会場に居合わせたリサの元彼に望美が「女はね、何度でも生まれ変わるのよ」といった名台詞を吐き捨て第2話は幕を閉じる。
余命の少ない彼女は謝罪ができるのか！？
1巻最後のエピソードはグッとくる物語。ヒロインは夏川ゆり：37歳。彼女は輝いていた昔の自分の写真をパンドラ美容外科に持ってきて、この頃のスタイルに戻して欲しいとお願いをする。
同時に自分の体の状況についても説明。
ゆりは子宮がんのステージ4であり医師から余命3ヶ月の宣告を受けていた。
そんな重荷な体に美容手術はできないと断る望美であったがゆりの覚悟に感化されてリスクを承知した上で整形手術を試みることに。
ちなみにゆりが何故、昔の頃の体に戻したいのか…。それはある事情で離れることになった婚約者に謝罪をしたいから。愛していた人の前では当時の綺麗な自分で会いたいといった強い気持ちが美容整形に足を運ばせていたのだ。
昔よりふくよかな体型になってしまった夏川ゆり。脂肪吸引によって昔の体型に戻す施術をすることになる。いつくもの難題がある中、見事な手捌きで施術を成功に導く望美。
また当事者であるゆりも過酷な手術やアフターケアを乗り越えていく。
昔のようなスタイルに戻れたゆりは婚約者であった画家の相澤と出会い、過去の謝罪をする。相澤はすでに結婚しており子供もいる。相澤から近況を聞かれるゆりは嘘をつき、自分も結婚して幸せに暮らしていると相澤に伝える。最後は相澤からも感謝を伝えられてゆりの願いは叶えられる。
それから3ヶ月。ゆりは帰らぬ人となる。お墓参りに来た望美の暗い過去のような描写があり今後のストーリーを展開させて幕を閉じる。
色濃い人間ドラマが繰り広げられる漫画「パンドラ美容外科」
1話完結のエピソードだが内容が非常に濃い。望美に施術をしてもらった患者は皆、その後、幸せな形に導かれるのもスッキリとした読後感で後味が良い作品に仕上がっています。
コンプレックスや整形した事情がある女性達と望美の人生を描いていく漫画です。内容も絵も綺麗でまとまりのあるエピソードで満足感も高い作品です。
濃いィィィ人間ドラマと女性が活躍する漫画が好みな方は是非！普通に良作ですよ☆彡
この漫画は電子書籍ストア「まんが王国」で購入・試し読みができます。
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